太陽光コラム

生き物たちによる太陽光発電トラブル事例

皆さんこんにちは!

新潟で自家消費型太陽光発電のことならテクノナガイソラーレにお任せ!

テクノナガイソラーレの渋谷です!

 

普段、太陽光発電設備の点検やエラー対応で設備を確認しにいくことが比較的多い私。

対応する設備のエラーにもさまざまなものがあり、経年劣化で起きてしまうこともあれば、

落雷など自然災害で発生することもあります。

 

今まで対応したトラブル事例の中には、生き物たちが引き起こしてしまったトラブルもあります。

 

そこで今回はいつもの太陽光コラムと少し趣向を変え

弊社で対応した『生き物たちが原因で起きてしまったトラブル案件』についてご紹介します。

 

===目次======================

  1. 生き物たちによるトラブル事例1≪センサーの異常≫
  2. 生き物たちによるトラブル事例2≪太陽光パネルの破損≫
  3. 生き物たちによるトラブル事例3≪パワーコンディショナーの温度異常≫

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1.生き物たちによるトラブル事例1≪センサーの異常≫

これは、とある住宅の太陽光発電設備で発生した事例でした。

設置されている住宅は、昔ながらの日本住宅といった感じの趣がある建物。

数年前に既築の建物の瓦屋根の上に太陽光パネルを設置し、余剰売電の形式で売電している建物でした。

(余剰売電:発電した電気をまず建物で使い、余った電気を電力会社に売る形の太陽光発電)

 

ある日の朝、お客様から「太陽光の表示モニターにエラーが出ている」と連絡を受け、点検へ向かいました。

エラーの内容を確認してみると、家の電気の流れを確認するための「CTセンサー」が破損しているというもの。

 

このCTセンサーの故障は、私が経験した中では落雷が原因で故障することが大半でした。

表示モニターでエラー発生日を確認すると、前日から発生していることが判明。

お客様も「前日は雷も鳴っていたので落雷が原因の可能性が高いのでは」と話されていました。

この時点で 今回も落雷が原因でのセンサー故障 と考えて修理品を手配。

 

後日、現場担当者と一緒にCTセンサーの交換対応を行うことになりました。

新しいCTセンサーに交換してみたものの、一向にエラーは解除されません。

「もしかして・・・」と現場担当者が配線経路をたどってみると、屋根裏でセンサーの配線が切れていました。

 

切り口を見ると、何かにかじられて切られているような感じです。

「あー、これはネズミっぽいね」と現場担当者。

お客様にも確認してみると「最近ネズミが入り込んでるみたいだからそのせいかもしれない」とのこと。

 

こうした住宅や倉庫では、ネズミによるケーブル被害はちらほら見受けられます。

今回はかじられても大丈夫なように厚めの配管に入れながらセンサー配線をやり直し、無事エラーは解消となりました。

 

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2.生き物たちによるトラブル事例2≪太陽光パネルの破損≫

次のトラブル事例は、野立て太陽光発電の定期点検に伺った際に発見した太陽光パネルのトラブルです。

 

弊社では設備施工時の契約に基づいて、年1回の定期点検を実施している設備があります。

その日、現地で設備の持ち主であるお客様と落ち合って設備の点検を実施していました。

 

架台や配管の状況やパワーコンディショナーの稼働状況を確認し、問題なし。

太陽光パネルの状態を1枚ずつ確認していた時のことです。

『なにやら太陽光パネルの設置面にちらほら小石が乗っているなぁ・・・』と思っていると

「あれ!パネルが1枚割れてるよ!」とお客様の声。

 

急いで確認してみると、1か所太陽光パネルの表面ガラスに放射状にヒビが入っていました。

太陽光パネルの表面ガラスにヒビが入ってしまった場合、そこから雨水が入ってしまうことによりパネル内部が腐食し、

太陽光パネルの破損や電気の流れがおかしくなることにより最悪火災に繋がる可能性もあります。

 

そのため、破損した太陽光パネル1枚は交換を行うことになったのですが、気になるのは破損した原因です。

太陽光パネルの設置面にちらほら小石が乗っていたことが気になります。

「ひょっとしたら、子供が石を投げていたずらしてるのかなぁ」と心配するお客様。

実際に通学路の近くにその野立て太陽光発電所はあるのですが、道路からは比較的遠い場所にあり、

わざわざそこまで近づいて石を投げないといけないことを考えると、なかなか不可思議です。

 

結局その日は、交換分の太陽光パネルを手配しつつ、お客様のほうで原因を探ってみる方向でのお話となりました。

 

そして数日後。お客様から連絡が入りました。

「渋谷さん、原因分かったよ。カラスだったよ!」

 

どうやらお客様がたまたま近くを通りがかった時、数匹のカラスが小石を加えて飛び上がり、

太陽光パネルの上から石を落として遊んでいたのを目撃した との話でした。

 

意外と調べてみると、こういうカラスによる太陽光パネルの被害は少なくないようで

全国的にもそのような遊び?を行うカラスはいるようです。

 参考外部事例:メガソーラービジネス「太陽光パネルでカラスが「石置きゲーム」、滑るか残るかを競う?」

 

今回のトラブルは、破損した太陽光パネルの交換を行い、お客様側ではカラス除けを設置するという形で対処しました。

トラブルが起きたのは数年前のお話になりますが、それ以降太陽光パネルの破損は起きておりません。

カラス除けの効果があったのか、はたまたカラスたちが遊びに飽きてくれたのか。

パネル上の石もなくなったとのことでしたので一定の効果はあったのだと思われます。

 

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3.生き物たちによるトラブル事例3≪パワーコンディショナーの温度異常≫

今回最後のトラブル事例は、気温が高くなった夏場に発生しました。

住宅地の片隅の空き地に建てられた野立て太陽光発電所で、一部は畑や田んぼに面しています。

 

この日は定期点検で訪問し、設備に問題がないか確認していたところ、太陽光発電の表示モニターにエラー表示。

内容を確認してみると、1台のパワーコンディショナーが内部温度異常で止まっていました。

ちょうど夏場のため、何かの理由で内部温度が高くなってしまっている と判断し、点検を実施。

 

外観は特に問題がなく、何かが原因で直射日光が多く当たってしまっているような環境でもない。

ひょっとしたら冷却ファンが故障している可能性がある と思ってファンを確認するとやはり止まっていました。

 

冷却ファンの故障は経年劣化で対応したことがあるので、今回もそのタイプかな と思ったそのとき

冷却ファン用のダクトから除いたファンの隅っこに、何やら黒っぽいものが見えました。

「何か挟まっている・・・?」

と、工具箱から長めのピンセットを取り出して、ダクトからファンに詰まった何かを取り除いてみることに。

 

なんと、挟まっていたのはカエルでした。

残念ながら長時間挟まっていたのか、すでに干からびてしまっていて・・・

このカエルが挟まってしまったことが原因でファンが止まってしまっていた模様でした。

 

実は冷却ファンがあるタイプのパワーコンディショナーは、

ファンの部分に何かが詰まってしまって止まってしまうことはちらほらあります。

(この案件の後、また別案件では虫がファンに挟まって止まっていたケースがございました)

 

今回のケースではファンに挟まったカエルを取り除いてから設備を再起動をしてみると、

無事にパワーコンディショナーも動いて問題は解消。

お客様も最近あまり太陽光発電設備を確認していなかったようで、2週間ほど設備が

止まっていることにも気づいていなかったようでした。

 

後日、お客様がパワーコンディショナーの冷却ファンのダクト部分に空気の通りが悪くならない程度の

異物侵入防止用にネットを貼って対策を行いました。

 

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今回は『生き物たちが原因で起きてしまったトラブル案件』に関するお話でした。

 

いろんな太陽光発電設備の点検やエラー対応に伺うと、思わぬトラブルにより故障しているケースにも出会います。

今回の事例以外にも、生き物たちが原因で起きてしまったトラブルはいくつかありますが、

天候といい生き物たちといい、自然は我々では御しきれないものです。

上手く共存しながら付き合っていきたいな と思うばかりです。

 

新潟で自家消費型・産業用・住宅用の太陽光ならテクノナガイソラーレ!

本日もお読み頂きありがとうございました!

 

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