駐車スペースで太陽光発電!ソーラーカーポートのススメ
2021.07.19
皆さんこんにちは!
新潟で自家消費型太陽光発電と脱炭素化のことならテクノナガイにお任せ!
テクノナガイの伊藤です!
今回は「ソーラーカーポート」についてのお話です。
この駐車スペースの屋根上を活用した太陽光発電システム、今は商業施設だけでなく一般住宅でも採用される方が大変増えています!
そして近い将来には、蓄電池や電気自動車(EV車)がますます普及することが想定されているため、そういったものと相性が良い太陽光発電が今、再び注目を集めています。
今回は住宅の限られたスペースを有効活用できるソーラーカーポートの特徴やメリット・デメリットをはじめ、活用方法についてご紹介します!
===目次======================
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1.ソーラーカーポートとは?
車を屋外に駐車しておくと、車体の汚れや痛みが発生してしまうことになります。
これは雨や雪、強風や直射日光・紫外線によるダメージが大きな要因とされます。
それらの被害から車を守ってくれるのが「カーポート」です。
まず「カーポート」の定義ですが、柱・屋根のみで構築されている囲われていない簡易的な車庫のことを指します。一般的にはシャッターや壁がないのが特徴です。
シャッターや壁があるものは「ガレージ」と呼ばれます。
「ソーラーカーポート」はカーポートの屋根に太陽光発電を設置し、スペースの有効活用を目指したモデルです。
設置方法としては「カーポートの屋根上に太陽光パネルを設置するパターン」と、最近では「屋根自体を太陽光パネルに置き換えたパターン」があります。
2.ソーラーカーポートのデメリット
利点も多く魅力的なソーラーカーポートですが、設置検討するうえで知っておいてほしいデメリットもございます。これを知ったうえで、しっかりと比較検討して設備導入して頂くのが一番です。
・初期費用が高いことがある
通常のカーポートのみの費用ではなく、太陽光パネルや配線などの価格がプラスされるため、初期費用が高くなることがあります。設備設置にローンを検討される方も多いと思いますので、販売会社に太陽光設備での電気代削減効果と返済額をしっかりシミュレーションしてもらうことも大切です。
・積雪量の確認が必要
積雪に関しては次の項目でも説明しますが、地域ごとの積雪量が市区町村の建築基準法で決まっているため確認が必要です。
カーポートの耐雪量を超える降雪があった際には雪下ろしが必要になります。
・発電量が少ないことがある
ソーラーカーポートを設置してもシミュレーションより発電量が少ないことがあります。この理由として、ソーラーカーポートは住宅屋根より低い場所にあるため、周りの建物の影に入ってしまい思ったような発電量が得られない というケースもあります。
そのため、販売会社には周囲住宅の高さを加味してしっかりとしたシミュレーションを出して貰い、確認することが重要です。
3.ソーラーカーポートのメリット
次にソーラーカーポートのメリットについてです。カーポート自体を設置するメリットは車を雨や風などから守る事ですが、ソーラーカーポートを設置するメリットはそれに加えて4つあります。
・スペースの有効活用ができる
ソーラーカーポートであれば、車を守るためだけのスペースを発電エリアとして活用することができます。ソーラーカーポートの向きや傾斜の角度によっては、狭い敷地でも高い発電効率が得られる場合もあります。
また、住宅屋根の向きや構造により太陽光発電が設置できない、あるいはせっかくデザインにこだわった住宅の上に太陽光パネルを設置して美観を損ないたくないという方もいらっしゃいます。このような場合でも、ソーラーカーポートであれば住宅屋根ほど太陽光パネルを目立たせることもなく設置できます。
・太陽光発電のメリットが得られる
ソーラーカーポートであれば住宅の屋根に太陽光発電を設置した際と同様のメリットを得られます。
(住宅向け太陽光発電に関しては こちら をご覧ください!)
- 電気代の削減
近年では、毎年『再エネ賦課金(詳しくはこちらのブログ記事へ)』が増加しており、年々電気代が上昇しています。太陽光発電があれば、日中に発電した電気はそのまま自宅で使用する事ができ、購入する電気の量を減らすことができるため、電気代削減効果があります。
購入する電気の量が減るということは、再エネ賦課金もその分はかからなくなるため、そういった点でも電気代削減効果が見込めます。
また、蓄電池と併用すれば使用しきれず余った電気を溜めておくことができるので、日中お仕事などで不在にすることが多いご家庭でも夜使う電気に充てることができ、経済的です。
- 停電時の備え
災害などで停電が発生した際も、太陽光発電を導入していれば日中に発電をしている間は電気を使用する事ができます。
近年では、千葉県の大規模停電の際に太陽光発電を導入していた家庭では、停電復旧までの期間とても重宝したという声も多くあがりました。
また、蓄電池を併用することで、蓄電池に貯めた電気を夜間に使用することもできます。そのため、災害時の備えとして太陽光発電を導入する場合は、蓄電池も同時に導入することをオススメします。
・メンテナンスが比較的容易
ソーラーカーポートは屋根上の太陽光発電と比べて低い位置に太陽光パネルを設置することになるので、メンテナンスが簡単です。
日頃から自分で状態を確認しやすく、万が一破損した場合でもすぐに気づきやすく、汚れがひどくなってきていれば業者に清掃を依頼することもできます。
・電気自動車(EV車)の充電に活用できる
日本や世界各国では電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV)の普及が進んでいます。菅総理の「2035年には新車販売を電動車100%」や「2050年カーボンニュートラルを目指す」という宣言もあり、日本での普及もこれからどんどん進んでいくと思われます。
電気自動車の普及に伴い、公共施設など様々な場所でEV車用充電スタンドも増えつつありますが、自宅で毎日EV車の充電を行うことができれば、充電切れのリスクを減らすことができます。
ソーラーカーポートを設置する際に合わせて、EV車用の充電コンセントまたは充電スタンドを設置すれば、自宅でEV車の急速充電を行うことができます。
また、対応できるEV車は限られますが、V2Hと呼ばれる機器を導入することによって、EV車に溜めてある電気を家庭内で使うこともできます。
現在EV車を所有している人や、将来EV車に乗り換えようと検討している方にとってもソーラーカーポートはオススメです。
4.雪国新潟でのソーラーカーポート
新潟県など雪国でのソーラーカーポート設置で気になるのが積雪の問題です。
一般のカーポートと同じく、ソーラーカーポートもメーカーによって積雪地域向けの商品も様々提供されています。
例えば、一般的な積雪仕様で50cm前後から、豪雪地域仕様で140cm前後のものなどがあり、地域によって適したものを選択することが可能です。
注意したいのは屋根自体を太陽光パネルに置き換えたパターンで、その多くは最大積雪100㎝にも満たない仕様が多いため、新潟県など積雪の多い地域での設置には気を付けなければなりません。
また住宅用のソーラーカーポートにも1~3台用と車両の台数に応じて、大きさを選ぶことができます。ただし、カーポートと同じく基本的に対応台数が多くなればなるほど、カーポートも広い作りになり、対応積雪量は下がってしまう形となります。
お住いの地域の積雪量に関しては、市区町村の建築基準法にて決められておりますので、設置をご検討の方はぜひ一度設置業者様とお打合せをして頂き、設置場所に合ったカーポートをご選定ください!
5.まとめ
以上の内容をまとめると、カーポートの機能に太陽光発電の機能をプラスしたソーラーカーポートには
・カーポートの屋根上に太陽光パネルを設置するパターン
・屋根自体を太陽光パネルに置き換えたパターン
の2つの種類があります。
ソーラーカーポートの知っておいたほうが良いデメリットは
・初期費用が高いことがある
・積雪や増築許可などの確認が必要
・発電量が少ないことがある
といったものがあります。
またソーラーカーポートのメリットは
・スペースの有効活用ができる
・太陽光発電のメリットが得られる
・メンテナンスが比較的
・電気自動車(EV車)の充電に活用できる
といったものがあります。
新潟など積雪地域でも対応可能なソーラーカーポートがございます。
「しっかりその地域の建築基準法での積雪量を確認する」「それに対応できるソーラーカーポートを選択する」ことが重要です。
ソーラーカーポートの設備は決して安い買い物ではないからこそ、メリット・デメリットや設置条件などを販売会社とよく相談し、納得した上で購入することが大切です。
「カーポートを設置しようと考えている」「今後EV車の購入を考えている」「自宅のリフォームや新築を考えている」といった人は、一度ソーラーカーポートの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
弊社も随時お問い合わせ・ご相談を受け付けております!
お気軽にお声掛けください!
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本日もお読みいただきありがとうございました!