太陽光コラム

住宅向け蓄電池のススメ

皆さんこんにちは!

新潟での自家消費型太陽光・脱炭素化のことならテクノナガイにお任せ!

テクノナガイの伊藤です!

 

最近、住宅に太陽光発電と合わせて蓄電池を設置される方や、蓄電池の導入を検討される方が増えています。

新築住宅を検討されている方は特にその割合が多く、一部の調べでは全体の3~4割の方が新築時に太陽光発電・蓄電池を合わせて設置しているという情報もあります。

 

実際、蓄電池を導入することでどのような効果が得られるのでしょうか?

今回は、最新の住宅用(家庭用)蓄電池事情についてお話します。

 

 

===目次======================

  1. 蓄電池とは?
  2. 住宅用蓄電池のメリット ~ 住宅用蓄電池が注目される理由
  3. 住宅用蓄電池のデメリット ~ 検討する際にぜひ知っておいてほしいコト
  4. 住宅用蓄電池 悪質な訪問販売・電話販売に注意!

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1.蓄電池とは?

まず始めに『蓄電池』とはどのようなものなのでしょうか?

簡単に説明すると「充電・放電を何度も繰り返して使える電池のこと」です。

スマートフォンやノートパソコンのバッテリーなども同じですね。

 

このような身近な生活家電などに使われているものより、もっと大型で停電時などに家の中に電気を供給し使うことができるものを住宅用蓄電池(家庭用蓄電池)といいます。

 

この『蓄電池』にもいろいろ種類があり、

キャンプなどに持ち運んで使うことが出来る<ポータブル型・スタンドアロン型>

住宅の太陽光発電と連携して使うことが出来る<ハイブリッド型>

最近では太陽光発電・蓄電池と一部の電気自動車を組み合わせて使う<トライブリッド型>

などとなっています。

 

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2.住宅用蓄電池のメリット ~ 住宅用蓄電池が注目される理由

では、なぜ最近『住宅用蓄電池』が注目されているのでしょうか?

導入を検討する方は新築住宅に『太陽光発電』『蓄電池』を同時に設置する場合もあれば、すでに『太陽光発電』を設置している方が追加で『蓄電池』を導入検討する場合もあります。

いろいろなケースがございますが、主な理由(蓄電池のメリット)は3つと言えます。

 

 <停電時の備えとしての検討>

台風などの災害時の防災対策の一環として検討されるケースです。

近年では、2019年7月の千葉県の大規模停電など、災害時に長期間に渡って停電が起こるケースがあります。

そういった際に、太陽光発電があれば日中の太陽光が出ている間であれば、家庭内で電気を使うことができますが、夜間や天候が悪い日には使うことが出来ません。

そこで役に立つのが『蓄電池』です。

『蓄電池』があれば、日中太陽光発電で発電した電気を溜めておくことで、夜間に電気を使うことが出来ます。

 

実際に2019年7月の千葉県の大規模停電時には、太陽光発電・蓄電池を導入していたご家庭からの声として「冷蔵庫が使えるので食品の保存ができる」「照明やテレビが使えて情報収集が出来る」「冷房が使える」など大変重宝されたという声も多く上がっておりました。

それと同時に「太陽光発電だけでは日中しか電気が使えないため、蓄電池の必要性を痛感した」という声も上がっており、防災設備として備えるためには『太陽光発電』『蓄電池』を合わせて設置することの重要性が浮き彫りになった形でした。

このような事例を受け、近年では防災の備えとして『太陽光発電』『蓄電池』を合わせて設置する方が増えているのです。

 

 

 <太陽光発電の固定価格買取制度(FIT制度)が終了する方の検討>

住宅に『太陽光発電』をすでに設置されている方は、固定価格買取制度(FIT制度)を活用し、発電した電気を全て売る(全量売電)や、住宅で使い切れずに余った電気を売る(余剰売電)をされている方が大半かと思われます。

※固定価格買取制度に関する詳しい説明はこちらの経済産業省のWEBページをご覧ください。

 【経済産業省 なっとく!再生可能エネルギー 固定価格買取制度】

 

基本的に住宅に設置できる規模の太陽光発電ですと、この固定価格期間は10年と決まっており、この期間が満了した後は電気を売るときの価格が大きく低下してしまいます。

(例えば、2013年に固定価格買取制度を申し込んだ方は『10年間 37円/kWh』で売電していましたが、期間満了し2022年度の市場価格になると『約8円/kWh』と大きく下がってしまいます。)

これは太陽光発電の固定買取価格が終了する方が出始めるのが2019年からだったので、『2019年問題』と呼ばれていました。

 

例えば、住宅使う電気を電力会社から買って使う場合は『25~29円/kWh』(例:東北電力 従量電灯B)となります。

同じ量の電気を約8円で売って、使う時に25~29円で買う というのは、さすがにもったいなく感じますよね?

 

そこで活躍するのが『蓄電池』というわけです。

安価で売る予定の電気を『蓄電池』に溜めておき、電気を使う時に『蓄電池』から優先的に使うことで、本来電力会社から買う予定だった電気量を減らすことが可能になります。

元々設置してある太陽光発電を、もっと効果的に使うために『蓄電池』を導入するという方も増えています。

 

 

 <高騰していく電気料金対策としての検討>

近年、どんどん電気料金は高騰しています。

理由は様々ですが、電気料金明細にある『再エネ賦課金』は年々高騰していきますし、昨年から『燃料調整費』も様々な要因が重なって高騰を始めています。

 ※再エネ賦課金に関してはこちらのコラム記事をどうぞ  【太陽光コラム:再エネ賦課金、今後どうなる?】

 ※燃料調整費に関してはこちらのコラム記事をどうぞ  【太陽光コラム:電気料金高騰!?燃料調整費の影響】

 

今のところ、電気料金は下がる見込がなく、今後どんどん上がっていく可能性が高いと言われています。

となってくると、やはり使う側としては省エネを意識するもの。なるべく無駄な電気を使わないように、なるべく電気を効果的に使えるようにと考えます。

そこで候補の1つとして上がってくるのが『蓄電池』です。

 

例えば、夜間の電気料金が安価な時に『蓄電池』に溜めて、日中の電気料金が高い時に『蓄電池』の中の電気を使う という形をとることで、その分の電気料金を節約することが出来ます。

これは、エコキュートなどを設置してある住宅(オール電化住宅など)は、「より深夜料金が安く、日中は高めなプラン」に入っているので、『蓄電池』があるとより効果的に使うことができます。

 

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3.住宅用蓄電池のデメリット ~ 検討する際にぜひ知っておいてほしいコト

ここまでの話では良いことばかりに思える『住宅用蓄電池』

しかし、『蓄電池』の特性をしっかり理解しておかないと、思わぬ落とし穴があるかも?

ここでは、『蓄電池』のデメリットについてもまとめてみます。

 

 <設置場所の問題>

『蓄電池』の問題としてまず挙げておかなければいけないのは、設置場所を考えなくてはいけないということ。

スマートフォンなどのバッテリーと、車のバッテリーを比べると車のバッテリーのほうが大きく・重いですよね?

住宅向けのバッテリーである蓄電池はそれ以上に大きく設置場所を考える必要があります。

 

弊社で取扱いのある住宅向け蓄電池で一番小さいサイズの容量のものでも、幅50cm 奥行36cm 高さ60cm 重さ70kgほどとなります。

また、蓄電池の性能を引き出すため、温度が高くなりすぎたり低くなりすぎたりしないような場所で、結露や水没しない場所に設置することが理想です。

設置場所は屋内・屋外どちらにするかで製品が変わることもあり、設置場所はよく検討して決めておく必要があります。

 

 

 <電気を溜めれる量が限られる>

『蓄電池』には容量が決まっており、その分の容量しか溜められません。

そのため、通常時にどこまで溜めた電気を使って、どの程度非常時のために電気を残しておくか など設定をする必要があります。

これは、設置するご家庭と非常時に何をどれだけ使いたいのか という所から決めていかなければいけません。

当然、たくさんの電気を溜めれるようにするには『蓄電池』の容量を大きくする必要があり、その分費用がかかります。

この点は、設置前に施工業者とよく相談して、「どの程度の容量の蓄電池にするのか」「非常時にどの程度の備えがしたいのか」などを明確にし、適切な量の『蓄電池』を設置する必要があります。

 

 

 <蓄電池の経年劣化による容量減少がある>

『蓄電池』は充電・放電を繰り返して使っていく中で、徐々に劣化していきます。

『蓄電池』の種類によって充放電のサイクル回数や一定回数使用後の残容量目安、保証期間などが変わりますので、しっかり比較をして長く安心して使うことが出来る製品を選ぶことがコツです。

施工業者と相談する中で、しっかり製品の仕様などを説明してもらいましょう。

 

 

 <『太陽光発電』と比較すると、採算がとりにくい>

これは製品の特性と考え方の問題ですが、『太陽光発電』だけの電気代削減効果や売電での採算と同じような形で『蓄電池』を比較すると「思ったより、導入費用の回収が遅い(コスト削減効果が薄い)」と感じる方がいらっしゃいます。

『蓄電池』はコスト削減だけでなく、「停電時の備え」や「より太陽光発電を効果的に使うための補助」をするような製品となっています。

 

 これは筆者の考えではありますが・・・

『太陽光発電』が「電気代削減(コスト削減)に特化した製品」だとすれば

『蓄電池』は「電気代削減(コスト削減)をしつつ、安心・安全を提供する製品」ともいえます。

 

ぜひ『蓄電池』の導入を検討する際は、電気代削減以外の付随効果も踏まえて、しっかりご検討頂ければと思います。

 

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4.住宅用蓄電池 悪質な訪問販売・電話販売に注意!

『蓄電池』の注目が高まっている昨今・・・ここまで『住宅用蓄電池』のいろいろなことをお話してきました

最後にどうしても筆者からお伝えしておきたい注意喚起が1つあります!

それは「悪質な訪問販売に注意してください!」ことです!

 

最近では「太陽光発電が設置されている住宅」を移動中や、あるいはGoogle mapの航空写真で確認して、訪問販売や電話販売を仕掛ける悪質な販売業者も増えてきています。

そういった販売をしてくる業者、全部が全部そういった業者ではないのですが、実際に下記のようなお話をWEB上でもよく耳にしますし、実際に弊社のお客様にもあった事例です。

 

 〇「特別なモニター価格での設置」という前提で極端な値引きをして導入を勧めてくる

 〇ご家庭の電気使用の状況に合わせた蓄電池の提案をせず、最初から決まったプランで提案してくる

 〇提案される側に知識がないと思って、ものすごい高額な見積をしてくる

 〇補助金に関する情報を正確に教えてくれない、申請の手伝いをしてくれない

 〇工事の日程や内容について何も教えてくれない

 〇保証の内容や年数などを説明してくれない

 〇アフターフォローについて触れない、安価な販売だからアフターフォローはしないと明言する

 〇こちらが納得してないのに、契約を迫ってくる

 

上記のどれかに当てはまるような訪問販売・電話販売の業者は要注意です。

(これはどのような商品の訪問販売・電話販売にも言えることですが)

 

しかし実際に、検討している時にこのような訪問販売・電話販売が来ると「ちょっと検討してみようかな」という気持ちになりますよね。

その場合は、いったん落ち着いてその業者の提案が適切なものなのか、お見積の金額が妥当なものなのかを調べてみましょう。

 

また、すでに太陽光発電を導入されている方への注意点として、『他メーカーの蓄電池を導入した場合、元々のメーカー保証がなくなってしまう可能性』があります!

このような場合もありえますので、現在の太陽光発電設備を設置した業者に一度確認してみるのが間違いないです。

 

太陽光発電設備がすでに設置済みの方はその時に施工した業者にまず声をかけてみましょう。

もし、施工業者がなくなっていたり、分からない場合はお付き合いのある企業、近隣のアフターフォローまでしっかり対応してくれる業者へ一度声をかけてみると良いと思います。

 

『蓄電池』は決して安い買い物ではありません。

そのため、しっかり比較検討し、納得した上で導入を決められるようにしましょう!

 

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今回は「住宅向け蓄電池」についてのお話でした。

より蓄電池について知りたい方は、弊社ホームページに蓄電池の項目がございますので、こちらもご覧になって頂ければと思います。

 【テクノナガイ 住宅向け蓄電池】

 

身近なものにも使用されている『蓄電池』ですが、住宅向けの『太陽光発電』と組み合わせることで、もっと便利に安心・安全な暮らしを実現することも出来ます。

ぜひ、『蓄電池』にご興味のある方は、お気軽に弊社のお気軽に弊社お問い合わせフォームよりお問い合わせください!

 

新潟で自家消費型太陽光・蓄電池・脱炭素化のことならテクノナガイ!

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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