太陽光コラム

ウッドショックと太陽光パネル高騰のその後

皆さんこんにちは!

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テクノナガイの渋谷です!

 

 

今年6月に「ウッドショック」と「太陽光パネル高騰」についての記事を掲載しました。

(前回の記事はこちら ⇒  『木材だけじゃない!太陽光パネルも高騰中?』

 

前回記事から2ヶ月ほど経過しましたが、何か状況に変化はあるのでしょうか?

今回はウッドショックや太陽光パネル高騰について、前回以降どのようになってきたか、今後はどのような見通しなのかを踏まえてのお話です。

 

 

===目次======================

  1. ウッドショックのその後
  2. 太陽光パネルのその後
  3. 半導体不足の影響もあり
  4. 太陽光発電設備はいつ導入すべき?

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1.ウッドショックのその後

今回、アメリカの住宅バブルや中国の経済回復による木材需要増、海上輸送の遅延や運送費高騰・輸送コンテナ不足という国外の問題などが重なって発生したと言われるウッドショックですが、アメリカでは木材価格が下がりつつあり、今年秋~年明け頃には落ち着くという見方もあります。

しかし現状では、日本国内の木材価格はなかなか価格が戻らず、高止まりしている状況が続いています。

 

この影響で今年6月には大手住宅メーカーによる建築費用の値上げが相次いで報道され、その額は1棟あたりおよそ数十万円~百万円前後に上るケースもありました。新築住宅を検討している方にとっては、かなりの痛手です。

当初の予算をオーバーしてしまうため、新築を見送ったり、導入予定の設備を諦めたりするケースが増えています。

(残念ながら、予算の都合で太陽光発電や蓄電池などの追加設備を諦めざるを得ないお客様もいるようです…)

 

国内工務店でもこのウッドショックの煽りを受け、木材が手に入らずに工事が遅れているほか、新規の受注を中止したという所も少なくないと聞いています。

 

今回のウッドショックにより、国内木材に注目が集まっているのもまた事実です。

大手工務店が木材関連の設備投資を進め、国も対応に乗り出したりしています。

人手不足や設備不足で伸び悩んでいた国内の林業界としては、このウッドショックはある、チャンスであり、林業界の活性化の足掛かりとしての動きも見られています。

 

このような国内での動きやアメリカでの木材価格が下降もあり、日本でも年明け前後には値段が落ち着いてくるのではという専門家の話もあります。

新築住宅を検討している方にとってはこのウッドショックでの費用増加は大きな悩みです。このような話を受け「木材価格が落ち着くまで待つ」といった判断をされる方も今は増えているようです。

 

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2.太陽光パネルのその後

前回、太陽光パネルの価格高騰のお話をした際、「材料費の高騰」「輸送コンテナの不足・輸送費の高騰」という2つの理由を取り上げました。

このうち、「輸送コンテナの不足・輸送費の高騰」に関しては、10月下旬頃から徐々に解消されるのでは?という見方が出ています。

 

しかし「材料費の高騰」に関してはまだまだ解消の目途が見えません。

前回は材料ガラスの大型化や使用量増加による価格の上昇と、ポリシリコンなどの他材料の値上げについてお話させて頂きました。

 

前回、あまり触れなかったポリシリコンに関してはとても大きな高騰が起きています。

この原因として生産する中国メーカーの工場で相次いだ火災事故による生産停止、今年6月にアメリカが強制労働の疑いが指摘される中国産のシリコン関連商品の輸入禁止を命じたことも大きく関係しています。

 

中国のポリシリコン生産工場のうちおよそ半分は強制労働の疑いが指摘される新疆ウイグル自治区で作られており、数年前からシリコン採掘に際して強制労働が行われているのではないかと問題になっていました。

原料のポリシリコン生産量では中国は世界シェアの8割を占めており、このアメリカの輸入禁止を受け、シリコン市場価格は大きく増加。この1年間で約5倍に高騰しました。

 

この材料費の高騰に関しては、値下がりの見通しは未だに見えておらず、太陽光パネルの価格に関してはこのまま高止まりとなる傾向です。

 

世界的なSDGsや脱炭素化への動きを受け、太陽光発電に注目が集まっている状況のため、太陽光パネルの需要も多くなっています。

専門家の中では「太陽光パネルはここ1~2年の価格が安すぎた。材料費高騰やSDGs・脱炭素化への需要の増加によって、4~5年前の価格まで戻るのでは?」という話も出ています。

 

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3.太陽光発電設備は半導体不足の影響もあり

前回の記事では、半導体が不足してきている という話題も取り上げ、半導体不足の影響を受け、パワーコンディショナーの欠品や高騰の可能性も十分考えられる というお話をしました。

 

その後、各メーカー様からパワーコンディショナーの品切れや納期遅延のお話があり、半導体不足の影響は太陽光発電業界にも確実に表れています。

弊社も様々なメーカー様とお付き合いがありますが、納期に関しては現時点で正確な見通しは立っておらず、年明け以降納入となるものが大半です。

 

現時点ではパワーコンディショナー自体の製品価格増加のお話は聞こえてきませんが、半導体不足が続き、材料費が高騰するようなことになれば価格高騰の可能性も考えられると思います。

 

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4.太陽光発電設備はいつ導入すべき?

太陽光パネルの値下がりに関しては先行きが不透明・・・

パワーコンディショナーは欠品が続き、値上がりの可能性もある・・・

このような状況下で、太陽光発電設備を検討中の方はどのように動けば良いのでしょうか?

 

弊社としては『一度施工店・販売店に相談し、検討し始めること』をオススメしています。

と、いうのも太陽光発電設備を設置し、売電するための『固定価格買取制度(FIT制度)』の申請期限が迫っているからです。

固定価格買取制度を申請し認定されれば、申請した年度の売電単価を確保できます。

認定された際に10kw未満の設備では1年以内・10kw以上の設備では3年以内の運転開始期限が設けられています。

この運転開始期限の間は設備設置・稼働までの猶予があるということになるため、今のように設備価格の高騰やパワーコンディショナーが手に入りにくい状況で工事時期の目途がまだ立たなかったとしても、売電単価を確保することにはしっかりとした意味があります。

 

毎年、申請期限は容量によって12月~1月頭とされており、毎年申請期限が近くなると施工店・販売店も申請関係でとても混み合います。

申請に関しても必要な書類が多く、何も準備せずにすぐに申請が出来る というものでもございません。

しっかりと設備設置場所や内容を確認し、どのパネルをどのくらい置き、レイアウトをどうするか などなど決めなければいけないことはたくさんあります。

 

そのため、今検討中の方は「実際にその検討内容が妥当なのか」「太陽光発電を設置するメリットはしっかりあるのか」ということを、施工店・販売店と一度しっかりと話し合って方向性を決めることが重要です。

「今は時期が悪いから・・・」と先送りにするのではなく、まずは現時点での状況を踏まえ、どんな設置にすれば採算が取れるのか、効果が生まれるのか をしっかり線引きしましょう。

専門業者と打ち合わせをし、方向性を決めることでどのタイミングで動くべきかもみえてくるはずです。

 

 

弊社も随時、太陽光発電の設置検討などのお問い合わせは受け付けております。

お気軽に弊社お問い合わせフォームよりお問い合わせください!

 

 

 

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本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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【追記】

太陽光パネルの高騰に関して、2021年11月1日に追加記事を公開しております。

こちらも合わせてご覧ください!

太陽光パネルが高騰中!現状と今後の見通しは?

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