太陽光コラム

【注目集まる「垂直式架台」の太陽光発電】

みなさん、こんにちは。

設計部の佐々木です。

 

 

近年、太陽光発電の設置方法は多様化しています。その中で、新しい選択肢として注目されているのが「垂直式架台」です。

従来の野立て太陽光発電は南向き・傾斜角度30度前後で設置されるのが主流でしたが、垂直にパネルを立てる方式が導入されつつあります。

 

 

 

 

なぜ垂直に?

垂直設置にはいくつかのメリットがあります。

 

 

積雪対策
雪国では、冬季にパネルに雪が積もることで発電量が大きく落ちてしまいます。垂直式なら雪が自然に落ちやすく、除雪作業の手間も軽減できます。

 

 

農業での活用方法
農業と発電を両立させる「ソーラーシェアリング」の場面では、垂直式架台が有効です。

日照対策も可能で、風通しも確保できます。

 

 

双面発電相性
最近普及している両面発電パネルの組み合わせで、東西からの朝夕の光や地面の反射光を効率的に取り込み、年間発電量を安定させる効果が期待できます

 

課題

もちろん課題も存在します。垂直設置では南面からの直射光を最大限に受けられないため、正午前後のピーク発電量は低下します。また、設置面積あたりの出力密度も従来型より低くなることが多いです。

 

これからの可能性

発電量のピークが分散することで電力系統への負担が軽減されるメリットもあります。

朝夕の需要に合わせて電力を供給できる点は、再エネの価値を高める要素です。さらに、景観や土地利用の面からも、従来の「一面に傾斜パネルを並べる光景」とは違った、新しい再エネ設備の形として採用される可能性があります。

 

まとめ

垂直式架台は「雪対策」「農地活用」「双面パネルとの親和性」という強みを持ちながら、発電効率や設置コストの点ではまだ検討が必要な方式です。

しかし、地域や用途に応じた設置方法のひとつとして、増していく可能性があります。

 

株式会社テクノナガイソラーレでは垂直架台の取り扱いがございます。設計部にて最適なパネル設置方法を提案させていただきます。

ぜひお声がけください!

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