【太陽光パネルの反射光とは?】
2025.07.25
皆さん、こんにちは!
新潟での太陽光・系統用蓄電池のことならテクノナガイソラーレにお任せ!
法人営業部の酒井です。
さて今回は『太陽光パネルの反射光』について書いていきます。
ぜひ皆様の参考になればと思いますので、最後までお読みくださいね!
==========目次===========
1.気を付けたい反射光問題とは?
反射光問題とは、太陽光を太陽光パネルが反射し、ご近所の建物の窓などに反射した光が差し込んでしまう問題で、光害とも呼ばれています。
反射光が差し込むことで与える被害は以下2つが代表的です。
① 単純にまぶしい
② 反射光が原因で部屋が暑くなり、熱中症になる恐れがある
反射光問題の厄介な点が、設置者である皆さんはまったく光害被害を受けず、光害被害を第三者に与えていることに気づきにくい点です。
太陽光発電は長期間に渡って行う投資です。
収益性や日射量に目が行きがちな太陽光発電ですが、設置する際は反射光を含めたご近所への配慮も重要です。
2.実際に太陽光で問題になった事例
反射光が大きな問題となった事例を2つ紹介致します。当時メディアでも取り上げられたため、耳にしたことがある方もいるかもしれません。
①反射光で裁判に発展した姫路の事件
2015年、姫路市にある約1MWの大規模な太陽光発電所から反射された光が民家に差し込み、住民の男性が熱中症被害を受けたとして訴訟に発展した問題です。
裁判では、本当に反射光が原因で部屋の温度が上がったのか証明されず、最終的に2017年、原告側が訴訟を取り下げています。
②受忍限度が鍵となった横浜市の事件
2012年横浜市であった光害問題です。この事件は珍しいことに、住宅用の太陽光パネルの反射光が問題となりました。
1審では損害賠償請求が認められたのですが、2審では不要と逆転しています。
この事件で重要なのが、「受忍限度」を超えていなかったという点です。
原告側の部屋に反射光が差し込むのが30~180分程度のため、我慢できる範囲と判断されたわけです。
また反射光が差し込む際はカーテンで対策できるというのもポイント。
このような事を防ぐ為に、反射光の影響を考慮することが重要となります。
3.事前のシミュレーション
反射光がトラブルとなりやすいのは、太陽光パネルを北面に設置した場合とされています。
※あくまでも一例です
事例として紹介した横浜市の事件も、太陽光パネルは北面にありました。
逆にいうと、南向きに設置した場合は反射光が隣家などにあたる可能性は低いといえます。
太陽光発電において反射光が問題となるのは、当然施工業者も把握しています。
そのため、施工業者は設計段階で反射光が光害に発展するかどうか「専用ソフト」などでシミュレーションしています。
●事前に確認
太陽光発電を設置する建物の周辺に、別の建物がないか確認してみるのも手です。
もしも反射光が当たりそうな建物があれば、太陽光パネルの代わりに鏡をあててみて、光の軌道をチェックしてみましょう。
正確に太陽光の軌道を把握することは難しいかもしれませんが、やはり直接自分の目で現地におもむき、その時に感じた疑問などを業者に相談することは大切です。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は『太陽光パネルの反射光』について書いてきました。
やはり設置前のシミュレーションがその後を左右します。
反射光問題への危機意識が高まっていることと思います。
疑問や不安をお持ちの方がいらっしゃいましたら、下記のフォームよりお問い合わせいただければと思います!
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