【ここを見落とすと危険な箇所6選】
2026.02.14
みなさん、こんにちは!
工事部の鈴木です。
太陽光発電設備設置業者として現場に携わっていると、「施工は問題なく終わったのに、数年後に不具合が発生する」というケースを何度も目にします。
屋根上のパネル設置工事は一見シンプルに見えますが、実は見落とすと重大事故や雨漏り、火災につながるポイントがいくつもあります。
今回は【屋根のパネル設置工事で「ここを見落とすと危険な箇所6選」】を解説します。
① 屋根下地の強度確認不足
最も多いトラブルの一つが「屋根が耐えられなかった」というケースです。
太陽光パネル・架台・積雪荷重を合算すると、想像以上の重量になります。
特に以下は要注意です。
・築年数が古い木造住宅
・野地板が劣化している屋根
・瓦から板金へ葺き替えた物件
設置前には必ず構造確認を行い、必要に応じて補強計画を立てることが重要です。
② 防水処理の甘さ(雨漏りリスク)
アンカー固定部の防水処理は最重要ポイントです。
コーキング任せの施工や、ルーフィングとの取り合いが不十分な場合、数年後に雨漏りが発生します。
特に金属屋根やスレート屋根では、
・ビス穴の止水処理
・二重防水の確保
・シーリング材の選定
を徹底する必要があります。
雨漏りは信用問題に直結します。
③ 風圧・台風対策の不足
近年は台風被害が増えています。
固定強度の計算を甘く見積もると、パネル飛散事故につながります。
2018年の台風では、全国各地でパネルの飛散事故が発生しました。
特に沿岸部や積雪地域では、地域特性を考慮した設計が不可欠です。
・垂木位置の確実な把握
・規定トルクでの締結
・端部の補強
これらを怠ると、賠償問題に発展する可能性もあります。
④ 配線処理の不備(火災リスク)
意外と多いのが、配線固定の甘さです。
・ケーブルが屋根材に接触して擦れる
・結束バンドの紫外線劣化
・接続箱周りの防水不良
これらは発熱や短絡事故の原因になります。
特に直流配線はアークが発生しやすく、火災リスクが高い部分です。
PF管保護や耐候性部材の使用は必須です。
⑤ メンテナンス動線の未考慮
発電効率ばかりを優先して、屋根いっぱいにパネルを敷き詰める設計は危険です。
・点検スペースが確保されていない
・将来のパワコン交換動線がない
・落雪経路を塞いでいる
これらは将来の維持管理コストを大きく押し上げます。
施工時点で「20年後」を想定する視点が重要です。
⑥ 接地(アース)施工の不備
意外と軽視されがちですが、接地工事の質は安全性を大きく左右します。
太陽光発電設備は屋根上という「最も雷を受けやすい位置」に設置されます。
接地が不十分だと、
・雷サージによるパワコン故障
・感電事故
・機器の異常電圧上昇
・火災リスク増大
といった重大トラブルにつながります。
特に注意すべきポイントは以下です。
■ 架台と接地の導通確認
架台同士が確実に電気的接続されているか、
塗装面による絶縁が起きていないかを確認する必要があります。
ワッシャーの種類や締結方法によっては、見た目は固定されていても電気的に導通していないケースがあります。
■ 接地抵抗値の測定
「接地線をつないだからOK」ではありません。
実測による接地抵抗値の確認が不可欠です。
特に低圧連系であっても、基準値を満たしていないと雷害リスクが高まります。
■ 接地線の取り回し
屋根上で接地線が露出し、紫外線や雨水で劣化してしまうケースもあります。
保護管施工や適切な固定が重要です。
まとめ
太陽光発電設備は「設置して終わり」の工事ではありません。
20年以上にわたり屋根上で風雨にさらされ続ける設備です。
✔ 構造確認
✔ 防水処理
✔ 風圧計算
✔ 配線保護
✔ メンテナンス設計
✔ 接地(アース)施工
これらを徹底することで、事故・クレーム・信用低下を防ぐことができます。
価格競争が激しい業界ですが、最終的に選ばれるのは「安全と品質を守る会社」です。
長期安定運用を実現するために、施工品質を今一度見直してみてはいかがでしょうか。







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