太陽光コラム

【ここを見落とすと危険な箇所6選】

みなさん、こんにちは!
工事部の鈴木です。

 

太陽光発電設備設置業者として現場に携わっていると、「施工は問題なく終わったのに、数年後に不具合が発生する」というケースを何度も目にします。
屋根上のパネル設置工事は一見シンプルに見えますが、実は見落とすと重大事故や雨漏り、火災につながるポイントがいくつもあります。

 

今回は【屋根のパネル設置工事で「ここを見落とすと危険な箇所6選」】を解説します。

 

屋根下地の強度確認不足

最も多いトラブルの一つが「屋根が耐えられなかった」というケースです。
太陽光パネル・架台・積雪荷重を合算すると、想像以上の重量になります。

特に以下は要注意です。

・築年数が古い木造住宅
・野地板が劣化している屋根
・瓦から板金へ葺き替えた物件

設置前には必ず構造確認を行い、必要に応じて補強計画を立てることが重要です。

 

防水処理の甘さ(雨漏りリスク)

アンカー固定部の防水処理は最重要ポイントです。
コーキング任せの施工や、ルーフィングとの取り合いが不十分な場合、数年後に雨漏りが発生します。

特に金属屋根やスレート屋根では、

・ビス穴の止水処理
・二重防水の確保
・シーリング材の選定

を徹底する必要があります。

雨漏りは信用問題に直結します。

 

風圧・台風対策の不足

近年は台風被害が増えています。
固定強度の計算を甘く見積もると、パネル飛散事故につながります。

2018年の台風では、全国各地でパネルの飛散事故が発生しました。
特に沿岸部や積雪地域では、地域特性を考慮した設計が不可欠です。

・垂木位置の確実な把握
・規定トルクでの締結
・端部の補強

これらを怠ると、賠償問題に発展する可能性もあります。

 

配線処理の不備(火災リスク)

意外と多いのが、配線固定の甘さです。

・ケーブルが屋根材に接触して擦れる
・結束バンドの紫外線劣化
・接続箱周りの防水不良

これらは発熱や短絡事故の原因になります。
特に直流配線はアークが発生しやすく、火災リスクが高い部分です。

PF管保護や耐候性部材の使用は必須です。

 

メンテナンス動線の未考慮

発電効率ばかりを優先して、屋根いっぱいにパネルを敷き詰める設計は危険です。

・点検スペースが確保されていない
・将来のパワコン交換動線がない
・落雪経路を塞いでいる

これらは将来の維持管理コストを大きく押し上げます。

施工時点で「20年後」を想定する視点が重要です。

 

接地(アース)施工の不備

意外と軽視されがちですが、接地工事の質は安全性を大きく左右します。

太陽光発電設備は屋根上という「最も雷を受けやすい位置」に設置されます。
接地が不十分だと、

・雷サージによるパワコン故障
・感電事故
・機器の異常電圧上昇
・火災リスク増大

といった重大トラブルにつながります。

特に注意すべきポイントは以下です。

 

架台と接地の導通確認

架台同士が確実に電気的接続されているか、
塗装面による絶縁が起きていないかを確認する必要があります。

ワッシャーの種類や締結方法によっては、見た目は固定されていても電気的に導通していないケースがあります。

 

接地抵抗値の測定

「接地線をつないだからOK」ではありません。
実測による接地抵抗値の確認が不可欠です。

特に低圧連系であっても、基準値を満たしていないと雷害リスクが高まります。

 

接地線の取り回し

屋根上で接地線が露出し、紫外線や雨水で劣化してしまうケースもあります。
保護管施工や適切な固定が重要です。

 

まとめ

太陽光発電設備は「設置して終わり」の工事ではありません。
20
年以上にわたり屋根上で風雨にさらされ続ける設備です。

✔ 構造確認
✔ 防水処理
✔ 風圧計算
✔ 配線保護
✔ メンテナンス設計
✔ 接地(アース)施工

 

これらを徹底することで、事故・クレーム・信用低下を防ぐことができます。

価格競争が激しい業界ですが、最終的に選ばれるのは「安全と品質を守る会社」です。
長期安定運用を実現するために、施工品質を今一度見直してみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ

テクノナガイに関するお問い合わせはお電話または下記お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
いただいたお問い合わせに関してはテクノナガイスタッフが誠意を持ってお答え致します。