太陽光コラム

【太陽光発電の展望と課題】

皆さん、こんにちは!

 

新潟での太陽光・系統用蓄電池のことならテクノナガイソラーレにお任せ!

 

法人営業部の酒井です。

 

さて今回は『太陽光発電の展望と課題』について書いていきます。

 

ぜひ皆様の参考になればと思いますので、最後までお読みくださいね!


1. 太陽光発電が今後さらに必要とされる理由

日本では、再生可能エネルギーの中でも太陽光発電が急速に普及し、全国の住宅、工場、遊休地に浸透しています。

2020年代に入り、政府の「2050年カーボンニュートラル宣言」を契機として、太陽光は名実ともに『主力電源』としての位置付けがより明確になった、太陽光発電の導入拡大は、複数の社会課題を解決する上で不可欠な要素となっています。

2050年カーボンニュートラル達成のための主力電源

日本が掲げる温室効果ガス排出ゼロを実現するためには、電力の再エネ比率を大幅に引き上げる必要があります。特に太陽光は、設置の柔軟性、コスト低下、導入スピードの早さから、最も成長が期待される分野です。

② 電力不足・電気料金高騰への対策

近年の電気料金高騰を受け、太陽光発電の自家消費型への切り替えが加速しています。また、初期費用ゼロで導入可能な、オンサイトPPAが工場や倉庫、オフィスビルなどで広がりを見せています。


2. 日本の太陽光産業に訪れる大きな転換点

日本の太陽光産業は、これまでの大規模開発から、新たなステージへとシフトしています。

① 土地から「建物上」へシフト(オンサイト自家消費時代) FIT(固定価格買取制度)の終了や、平地の土地確保の難しさから、今後は屋根上太陽光が主役となる可能性があります。工場屋根、商業施設の屋上、倉庫、官公庁庁舎などへの設置が主流となり、企業のESG投資の増加に伴い、屋根上太陽光は事業価値向上のための「標準装備」と化しつつあります。

② 蓄電池との組み合わせが一般化 太陽光発電の弱点である「発電の不安定さ」を補うため、蓄電池との連携は必須となります。これにより、災害時のレジリエンス向上、自家消費率の向上、電気代削減効果の最大化が可能になります。

③ 発電所の長寿命化・O&M市場の拡大 設置後10年以上経過した発電所が増加するに伴い、メンテナンス(O&M)、パネル交換、PCS更新、遠隔監視などのサービス需要が急拡大しています。今後は「つくる時代」から「維持・改善する時代」へとシフトしていくでしょう。


3. 今後さらに伸びる新しい太陽光の領域

① アグリソーラー(営農型太陽光)

農地を維持しながら発電も行う営農型太陽光は、地方創生の観点からも注目されています。農地活用、収入の複線化、地域電源化など多くのメリットがあり、国の政策支援も強化されています。

② 自治体の「公共施設屋根」 

学校、体育館、消防署などに太陽光を設置し、地域の非常用電源として活用する取り組みが全国で進行しています。

③ 企業向けPPAモデルのさらなる普及

初期投資ゼロで太陽光を導入できるオンサイトPPAは、中小企業にも導入が広がり、2030年にかけて市場が拡大していく可能性もあります。


4. 日本の太陽光発電が抱える課題

太陽光発電には大きな可能性がある一方で、乗り越えるべき課題も存在します。

① 適地の不足(平地・遊休地の減少)

② 系統(電線容量)の逼迫

③ 再エネ反対運動(景観・環境破壊への懸念)

④ 発電所の老朽化

⑤ FIT以降の収益モデルの転換

これらの課題に対し、国は2020年代にかけて「建物上太陽光の義務化」「分散型電源の拡大」を進め、制度的に太陽光の活用を強化していくと見られています。


5. まとめ:太陽光発電の未来は「分散型 × 自家消費」が主流に

日本の太陽光発電の未来は、これまでの「大規模メガソーラー中心」ではなく「屋根上自家消費型太陽光」がキーワードとなります。

特に企業にとって、電気料金削減、CO₂削減、取引先からの脱炭素要請、BCP(事業継続計画)の強化といった経営メリットは極めて大きく、太陽光導入は単なる“投資”ではなく、必須戦略になっていくでしょう。

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